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2023/06/18 13:37

2023年6月13日、和牛の勉強のために万葉牛指定生産者である、谷口畜産の牛舎へ。
なぜ、谷口畜産の和牛はおいしいのか?どこに秘密があるのか?
そんな疑問を抱きながら、今回は飼料のことや牛を観察することなど、肥育方法の重要な点について教えていただきました。

私たちはおいしい「和牛」を食卓やレストランで食べますが、牛舎の牛も餌をたくさん食べます。
一日に食べる餌の量はなんと約8kg〜10kg。谷口畜産ではその量を、朝10時と夕方5時の2回に分けて与えています。

また、餌の与え方・作り方には次の3つのこだわりがある。

1.肥育期間によって与える餌を変える。
牛舎に導入された生後約3ヶ月くらいの牛が、大きくなって出荷されるまでの間に、前期(生後9ヶ月まで)・後期(生後18ヶ月まで)と分け、さらに生後21ヶ月から出荷までと、3段階で異なった餌を与えるのです。また、食べ過ぎはかえって病気の原因になるため、常に牛の様子など観察が不可欠。

2.餌は「できたて」を与える。
すでに配合された飼料を餌屋さんから仕入れる場合、餌が作られてから1週間前後は経過しているため、谷口畜産ではできたてのおいしい餌を与えています。人間も同じように、料理はできたてがおいしいですよね。
その感覚を大事にし、全ての牛の一日分を毎日前日に作ります。

3.約13種類もの餌を自家配合すること。
その理由は、牛の体内から健康に育てるため。生後21ヶ月からは主要の麹菌が入った飼料に乳酸菌が入った発酵飼料を混ぜ、独自に調整した餌を与える。特に麹菌は腸内環境に良く、肉味に関わるといわれています。また、病気の予防やもっとビタミンを取らせたいなど、管理においても人の手が欠かせない。

このように、牛の成長を観察しながら、あえて手間をかけた餌を与えるやり方こそが「肥育技術」であり、その結果がおいしい肉味につながるのですね!!

「肉匠はなふさ」がおすすめする谷口畜産万葉牛を、ぜひ一度お試しください。